みやこの日記

日々感じたことや、好きなことについて

高妍さんの「緑の歌 - 収集群風 -」を読んで

こんにちは、みやこです。

 

高妍(ガオイェン)さんの「緑の歌 - 収集群風 -」という漫画を読み終わったので、感想をまとめたいと思います。

 

 

実は6月頃からずっと気になってた漫画でした。

 

なんの本を買おうかなぁと本屋でウロウロしていたところ、とある本屋さんで台湾文学コーナーが作られており、そこに陳列されていたのがこの漫画でした。

 

表紙の絵が可愛いくて、これは電子書籍じゃなくて紙の本を買いたいかも、と思っていたのですが、その時は予算オーバーで購入を諦めてしまいました。

 

気になるなぁと思い続けて8月に。いつ買おうかなと悩んでいる時に、妹が「気になる漫画があるねんけど~」と紹介してくれたのがこの漫画でした。

 

これは買うっきゃないな、とさっそく2人で本屋に行って購入。

 

2日かけてじっくり読んだのですが、すごくよかった…。読み終えるのがもったいないと思ったくらいです。私にとって思い出の作品になりました。

 

まずは、簡単に漫画の紹介です。

 

「緑の歌 - 収集群風 -」は高妍(ガオイェン)さんという台湾のイラストレータ/漫画家さんが描いた作品です。月刊コミックビームで連載され、今年の5月に単行本が日本と台湾で発売されました。

 

▼高妍(ガオイェン)さんのTwitter。日本語で情報発信してくださるのでうれしい。

twitter.com

 

あらすじ

主人公は台湾の海辺の街に住む緑(リュ)。緑は音楽と小説が好きな女の子です。高校生の頃、はっぴいえんどの「風をあつめて」という曲に出会ってから、この曲は緑にとって大切なものになります。

 

大学進学をきっかけに、緑は台北へ引っ越し一人暮らしを始めます。しかし、大学生活に馴染めない緑。小説を書くことが好きな彼女ですが、書きたい気持ちはあるのになかなか書けない状態が続いて思い悩んでしまいます。

 

そんな時、バンド活動をする南峻(ナンジュン)という年上の男性に出会います。村上春樹の小説や細野晴臣の音楽を通して距離を縮めていく2人…。

 

 

台湾に行ったことがない自分としては、台湾が舞台というだけで読むのが楽しみでした。

 

読んだ感想ですが、まず、絵がかわいい。

 

繊細なタッチの絵で、ふんわりした雰囲気がかわいく、ページごとに絵をまじまじと見てしまいます。画集があったら買いたいくらい。

 

登場人物たちも表情ゆたかで、リアルな感情が読みとれるのがいいなぁと思いました。

 

ストーリーもよかったです。台湾に住む2人が、日本の小説と音楽を楽しんでいること、それをきっかけ2人がつながっていくのがいいなぁと思いました。

 

音楽とか文学って海を越えるんだなということも改めて感じました。

 

あとは、この漫画のキーワードでもある「細野晴臣」さん。

 

恥ずかしながら、私はお名前しか知らなかったので、漫画の上巻を読んでさっそく「風をあつめて」を聴いてみました。

 

「なんじゃこのいい曲~」とうれしい出会いにルンルンでした。

 

スローなテンポで歌われる「それでぼくも 風をあつめて 風をあつめて 風をあつめて 蒼空を翔けたいんです 蒼空を~」という歌詞がいいですね。この曲を聴きながら散歩したくなります。

 

細野晴臣さんつながりで、YMOのアルバムも聴いてみたのですが、聴いてみて、そういえば父に昔おすすめしてもらったなぁと思い出し、在宅勤務中にいくつかアルバムを聴いてみました。

 

学生時代、PerfumeとかDaft Pankのようなテクノが好きだった私。そういえばこんな曲好きだった~と思い出し、これまた嬉しい気持ちになりました。

 

好きなアーティストと好きな曲が増えてうれしいです。

 

好きなことを続けるのは難しくも愛おしいということを教えてくれ、私の世界を広げてくれたこの作品は、私の人生において思い出の作品になると思います。

 

▼高妍(ガオイェン)さんのインタビュー記事。かわいらしい雰囲気の女性です。

tokion.jp

 

みやこ

 

 

7月に読んだ本たち

こんにちは、みやこです。

 

7月に入ってから、夏バテなのか体がだるくて食欲もない日が続いていましたが、やっと調子が戻ってきました。

 

外は暑くて室内は寒いので、夏は体調管理が難しいですね。

 

さて、室内で過ごすことが多かった7月は、小説を4冊、漫画を29冊読めました。

 

 

小説

春琴抄谷崎潤一郎

谷崎潤一郎の小説を読んだのはこれが初めてです。9歳で盲人となった春琴と、奉公人である佐助のお話。春琴は目が見えないが、美人で琴の名手でもある。佐助はそんな春琴のことを崇拝しており、自分も琴の練習をして、春琴の弟子となります。春琴は厳しい性格をしており、稽古中にうまく演奏できない佐助のことを罵倒し、あげくの果てに手をあげたりもします。でも、佐助は春琴を崇拝しているので、どんなにつらく当たられてもやめず、ずっと春琴のそばいる。周りから妬まれ、顔に火傷を負った春琴のために佐助がとった行動は衝撃的でした。2人の幸せの形はこれなのかと、私には考えられない愛を示す2人にある種の感動を抱きました。佐助の春琴への愛は私の理解を超えていますが、冒頭の2人の墓石の様子を読むと、死んでも2人はずっと一緒なのか、となんか安心しました。

 

『流浪の月』凪良ゆう

凪良ゆうさんの作品を読むのは、「滅びの前のシャングリラ」以来です。2020年の本屋大賞受賞作ということで、本屋さんの目立つところにずっと陳列されていて気になっていたのですが、映画化も決まり、文庫化もされたのでやっと購入。「滅びの前のシャングリラ」がすごく好きだったので今作も期待していましたが、期待以上にこの作品のことを好きになりました。主人公の更紗と文は、自分たちが周りと違うから苦しみ、周りの常識や優しさに苦しんでいて、あぁ、私も自分も尺度でいろんなことをはかって、相手のためだと思うやさしさを向けて、その人を苦しめていたことがあるかもしれない、と気づかされました。「滅びの前のシャングリラ」を読んだ時にも思いましたが、凪良さんは、登場人物がしんどいなって思っていることをキレイにすっぽり包み込んで解決するっていう王道な展開ではなく、それぞれが今できることで幸せを見つけていき、その方向に導いてくれるから好きです。

 

風に舞いあがるビニールシート森絵都

第135回直木賞受賞作。6作品が読める短編集です。それぞれの短編の主人公は、それぞれにゆずれない何かを持っている人たち。いろんな状況において、自分の大切なものを貫いていこうとする主人公たちの様子を読んでいると、好きなことを求め続けることってすごく難しいんだなと感じつつも、それぞれが最後に答えを見出す姿に勇気をもらいました。森絵都さんを初めて読んだのが学生向けの「カラフル」だったので、今作の大人たちの苦悩を詰めこんだ作品にギャップを感じ、森さんの生み出す物語の幅を実感しました。

 

対岸の彼女角田光代

角田光代さんの小説で一番気になっていた作品。境遇の違う女性2人のお話ということで、絶対私好みの作品だろうと期待をしていましたが、期待通りお気に入りの作品となりました。元会社員で現在主婦の小夜子と、独身で会社を経営する葵。現在の小夜子の視点と、高校時代の葵の視点が入れ替わりながらお話が進んでいきます。はじめは意気投合する2人ですが、境遇の違いによりすれ違っていきます。正反対に見える2人ですが、実はふたりとも人と関わることへの恐れを持っている。小夜子は会社で働いていた時に他の女性社員たちとの関係に悩んでいた。寿退社をして子どもが生まれた後も、子どもを遊ばせるために通う公園でよそのお母さんたちとの関係を築くことを恐れている。葵も、現在はさばさばした明るい人に見えるが、高校生の時は友達関係がうまくいかず転校しており、現在も会社を経営する上で社員との関係に疲れを感じていたことが分かります。年齢とともに、学生の時のような人間関係に気を使う生活に疲れを感じるのは私も同じで、今の会社でも、プライベートなことに踏み込まれたくないため、ほぼリモートワークをして全然オフィスにはいきませんし、飲み会にも参加していません。これが私だからそれでいいやと思いつつも、社会人になってから新しい人とのつながりがなくなっていくことに、少し寂しさを感じるのも事実。小夜子の「なぜ私たちは年齢を重ねるのか。生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。」というセリフを読んで、今の私は歩みを止めていたのかもしれないな、と思いました。この小説を読んで、人と関わることを怖がる気持ちは少し減った気がします。

 

漫画

『ツバサ(1巻~28巻)』CLAMP

カードキャプターさくら」を読んだので、絶対読まなきゃと思って購入。中学生の時にアニメを少しだけ見ていたので懐かしかったです。途中まで4人と1匹の楽しくも困難を乗り越える旅のお話という感じが、中盤でガラッと雰囲気が変わってどんどんシリアスな展開になっていく。後半になればなるほどややこしくなり、救いはないのか…とすがりながら読んでいましたが、最後にいろんなことがつながっていくのは面白かったですし、これぞCLAMPなんだろうなと思いました。とりあえず、モコナが完全に癒しキャラでした。

 

『海が走るエンドロール(3巻)』たらちねジョン

インフルエンサーのsoraが登場し、海とうみ子が変わっていく3巻。うみ子はたくさんの人に見てもらえる映画を撮る映画監督を目指したいという思いが明確になる。海はたくさんの人にみてもらいたいというより、自分がおもろいと思ったことを突き詰めて自分が満足する映画を撮りたい。撮影現場で働きはじめるうみ子、芸能事務所に入る海。うみ子と海がそれぞれの環境で何を知り、今後、どのように何を目指していくのかが楽しみです。

 

先月に引き続き漫画をたくさん読んだ月でした。

ここに書いたものだけでなく、最近はジャンプ+でも気になる漫画を追っています。

 

もっといろいろ読みたいのですが、なかなか手が回らず、相変わらず積読が増えていきます…。

 

8月から転職活動を初めているので、趣味に使える時間は少し減りそうですが、変わらず大好きな読書を続けていきたいなと思います。

 

みやこ

 

 

伊豆 修善寺へ温泉旅行

こんにちは、みやこです。

 

先日、高校の同級生2人と1泊2日で伊豆の修善寺へ旅行に行ってきました。

伊豆はずっと行ってみたかった場所なので楽しみでした。

 

そもそも静岡県に行くのが初めてだったのですが、東京駅から三島駅まで新幹線で1時間ほどで行けることに驚きました。

 

実家がある京都からだと2時間くらいかかるので、東京も同じくらいの時間かなと勝手に思っていたのですが、こんなに近いなら気軽に旅行ができるなぁと嬉しくなりました。

 

1日目は旅館でゆっくり、2日目はアクティブに過ごす旅です。

 

宿泊したお宿は、修善寺駅から車で10分ほどのところにある、共立リゾートが運営する湯回廊 菊屋さんです。

 

www.hotespa.net

 

昔ながらの旅館の雰囲気が楽しめる落ち着いた雰囲気のお宿でした。

 

館内、お風呂、お料理など、ところどころに菊の模様があしらわれているのがかわいかったです。

 

新館の「風の語り部」というお部屋へ宿泊。

お部屋は和モダンな感じで、落ち着いた雰囲気でゆったりと過ごせました。

 

貸し切り風呂が4つ、大浴場が2つあるので、いろんなお風呂を楽しめます。

 

館内サービスとお風呂が充実している旅館なので、館内でゆっくり過ごしたいという方におすすめのお宿です。

 

旅館周りも、竹林や川など散策できるスポットがあって楽しかったです。

 

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余談ですが、旅館でいくつかカードゲームが借りられたので、3人で「はぁって言うゲーム」というもので遊んでみました。簡単に言うと、お題カードに沿って演技をして、それをあてるゲームです。

 

最初は演技するのが恥ずかしかったのですが、深夜テンションもあり、またお題もおもしろくてめちゃくちゃ盛り上がりました。

 

www.gentosha-edu.co.jp

 

2日目は宿をチェックアウトしてから、伊豆パノラマパークへ向かいました。

 

www.panoramapark.co.jp

 

修善寺駅から伊豆長岡駅へ向かい、駅からはタクシーで伊豆パノラマパークへ。

 

ロープウェイに乗って、頂上の碧テラスへ向かうのですが、ロープウェイから見える景色が綺麗でした。(ロープウェイの揺れにおびえて全く写真が撮れなかったのが残念です…。)

 

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頂上からは駿河湾や富士山を見ることができますし、カフェも2つあるので、ゆっくりお茶や冷たい飲み物を楽しめます。

 

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旅の最後は友人のリクエストで「炭焼きレストランさわやか」へ!

ハンバーグが有名なお店で、16時頃に整理券を発行した時には1時間以上待ちでした。

 

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3人とも「げんこつハンバーグ」を注文。

人気なだけあって、ふっくらと肉厚なハンバーグがとってもおいしかったです。

 

おいしすぎて3人とも無言でハンバーグに集中していました。

 

そんなこんなで、温泉と景色と食事を楽しめた、1泊2日の大満足の旅でした。

 

東京に住み始めてから、関西の友人と会う機会も減っていたので、久しぶりの再会も嬉しかったです。

 

みやこ

 

 

会社の人間関係って本当に難しい…

こんにちは、みやこです。

 

外の暑さと室内の寒さにやられて体のだるい日が続いていますが、ここ数カ月ほど、体だけではなく心も疲れる日が続いています。

 

原因は会社の人間関係です。

 

私の所属するチームのリーダーと、私の業務を管理するメンターとの関係がうまくいかないのです。

 

まずはリーダーとの関係について。

 

昨年の体調不良が原因で正社員からパートへ契約変更した自分ですが、パートへ変更してからしばらく時間が経ち、そろそろ給与面でも心配だったので、勤務時間や日数を増やして働きたいなと思い始めていました。

 

今年の3月にリーダー(男性/20代)に声をかけ「勤務時間を増やして仕事をしたいと考えているのですが、今期中に雇用契約の変更は可能でしょうか?」と相談しましたが、決算期間で忙しいことを理由に5月末頃まで待ってほしいと返事が。

 

もし雇用契約の変更が難しいと返事があれば、転職することも検討しようと思っていたので、現時点の会社の意向を知りたくて質問したのですが、3ヵ月も待たないといけないのかぁ、とこの時点で少し不満を感じました。決算期間中がすごく忙しくなることは正社員の時に経験して知っているので、仕方ないかぁ、ということでおとなしく待つことに。

 

そんなこんなで5月になりましたが、一向に返事はありません。しかも、社内コミュニケーションアプリをちょこちょこ見ていると、なにやら組織編成があるようで、5月に入ったあたりからリーダーが別の社員に仕事の引継ぎをしているのです。

 

パートの私は勤務日数も限られているので、会社全体の会議にもチームの会議にも参加できず、リーダーやメンターからの共有がない限り、社内のことを知ることができません。

 

私の仕事に関わることのはずなのに、なんの共有もされていないので訝しげに見ていたのですが、5月も終わりにさしかかる頃、メンター(女性/30代)とオンライン面談をした際に、担当業務を調整することやチームのリーダーが変わることなどを教えてもらいました。

 

「みやこさんはリーダーからこのこと聞いてました?」と聞かれ「いや、はじめて聞きましたし、リーダーとの面談も去年の秋ごろからしていただいていません」と言うとメンターは苦笑い。

 

いや、苦笑いじゃないでしょう…と呆れてしまいましたし、パートの私はないがしろにされているのかな、とこのあたりからリーダーやメンターへの信頼がなくなっていきました。

 

5月末になってもリーダーから雇用契約について返事がないので「そろそろお返事をいただきたいのですが、ご状況いかがでしょうか?」とメッセージを送ったところ「新リーダー(男性/40代)も入れて3人で再度面談をしたいと思っています。みやこさんの体調や希望の仕事についてお話を聞かせてください。」とのこと。

 

この時点で私のイライラメーターがじわじわとあがっていく。

 

旧リーダーとは、休職前・休職中・復職後と何回も面談をしており、体調を崩した経緯と希望する仕事について既に数回お話をしているのです。新リーダーが私のことを知らないのは仕方ないですが、その新リーダーに私のことを引き継ぐのは旧リーダーの仕事でしょう、なんで私が何度も何度も同じ説明をしなければいけないのか、と不満が募りました。

 

3人の面談では、過去にされた質問を再度されたので呆れてしまい、面談中の私の態度は最悪だったと思います。「前にもお話ししましたが…」と嫌味で回答してしまうこともありました。

 

体調を崩した経緯なんて、家族や仲のいい友人に話すのもつらいのに、なぜ何度も話さないといけないのか。あなたには何度も話したでしょう…と疲れてしまいましたし、休職当時のことを思い出して嫌な気持ちにもなりました。

 

面談後、「みやこさんの話してくださったことをもとに業務調整をして、6月末までにはお返事しますね」と新リーダー。また1ヵ月も待つのか…とため息がでました。

 

そして、6月も末にさしかかる頃、新リーダーから「決算で忙しいため、7月末まで待って頂いてもよろしいでしょうか?申し訳ありません。」と連絡が。

 

ここで私の怒りは爆発します。

 

確かにパートは正社員ほど責任のある仕事はしませんし、給料も安いです。でも、だからといってここまでいい加減な扱いをされる理由が分かりません。

 

「すでに何度も面談しており、決算を理由にお返事をいただけないのが今回で2回目です。はじめにご相談したのが3月で、4ヵ月ほど経っていることをご理解の上、7月には必ずなんらかのお返事をください」と新リーダーへ怒りのメッセージを送りました。

 

私は雇用契約変更の可否の返事が欲しいだけで、もし変更が無理なら無理でよいのです。無理なら転職活動を検討し始めることができるので。

 

「給与面が不安だから雇用契約を変更したい」と伝えているのに、どれだけ待たせるのかとストレスがたまって仕方ありませんでした。

 

この出来事をきっかけに、会社やリーダーに期待することは完全にやめました。いつでも転職できるように履歴書や職務経歴書の更新作業も完了しているので、あとは7月の返事を待つだけです。

 

つづいてメンターですが、彼女との関係にもへとへと。

 

基本的にメンターである彼女から仕事の指示をもらうのですが、その指示が雑であいまいなせいで困ることが最近ちょこちょこありました。

 

私から派遣さんに引き継いで、派遣さんメインでやる(私は派遣さんがお休みの時だけ担当)と聞いていた仕事があるのですが、先日の面談で、メンターから「みやこさんがどう思われているのか分からないですが、この仕事はみやこさんにもやってほしくて…」と言われ、頭の中がハテナマークでいっぱいになりました。

 

指示されていない仕事をどうやってやるんだ…と呆れてしまい「聞いていないので、私の仕事だと知りませんでした。業務分担が変わったんですね。」と指摘したのですが、「ごめん、そうだったっけ…、変わったというか…」と言い訳をしだすので、そこはきちんと謝ろうよ、とまたまた呆れてしまいました。

 

おそらくメンターは、自分が指示した内容や話した内容を忘れやすい性格なのだと思います。忘れっぽいのは別にいいのですが、それを自覚して、メモするなりして管理してほしいところです。

 

また、先日もメンターの雑な指示で混乱する出来事が。

 

「とある海外クライアントとの契約を始めるにあたり、先方のシステムにログインをして必要事項を回答してほしい」とメンターから仕事の依頼をされました。過去に他の海外クライアントでも同様の対応をしたことがあるので、そんなに難しい仕事ではないのですが、依頼のされ方が過去一ひどかった。

 

海外クライアントからの該当のメールが4つ転送されてきて、ログイン情報を共有されたのですが、4つの内どのメールを見て対応すればよいのか指示もなく、しかも、もらったログイン情報でログインができない。

 

「ログインできないです」と言うと「パスワードの再発行をしてください」と言われたのですが、パスワードの再発行もエラーになる。

 

どうやら、メンターがログイン情報を勘違いしていたようで、メンターがやりとりしていた社内の営業担当のメールアドレスがログインIDだったとのこと。

 

勤務時間も日数も少ない私が、海外で仕事をしている営業担当とパスワード再発行についてコミュニケーションをしなければなりませんでした。時差の関係で連絡がスムーズにいかず、システムにログインするのに1週間もかかりました。(ちなみに、この連絡中はずっとメンターをCCにしてやりとりしていたので、メンターは私と営業担当のやり取りは見ています)

 

時差の関係で、月曜日時点では営業担当はまだ私が送信したメッセージを見ていないだろうと判断して、次回勤務の水曜日に追加対応をしようと思っていたら、月曜日の退勤後に「依頼した仕事はきちんと考えて対応してください」とお叱りのメッセージがメンターから届いていました。

 

どのように対応するか報告していなかった私にも責任があります。ただ、自分なりに考えていたのに「何も考えていない」と思われていたことがショックでした。メンターとの付き合いも3年目で、過去に同じような依頼も対応してきた実績があるのに、信頼されていないのか…と。

 

しかも、システムにログインしても私が正確に回答できる項目は半分くらいで、結局メンターに不明点を引き継ぐ羽目に。

 

そもそも、メンターが一度ログインを試して確認していれば、海外に住んでいる営業担当を巻き込むこともなく、混乱も生まれませんでした。しかも、ログインして内容を確認していれば、私が回答できるものがどれくらいあるかもざっと理解できたと思うのに、それをしなかったがために、結局メンター自身で対応すれば早く終わる仕事だったことが1週間後に判明するという始末…。

 

メンターもまだ30代で若く、マネジメント経験も少ないので、あまり彼女を責めてしまうのはよくないのですが、彼女とは私が正社員の頃からやりとりしており、私が正社員の頃はしょっちゅう社内外のコミュニケーションについて指摘をしておいて、自分は全然できていないじゃないか、と彼女への信頼度が下がりました。

 

そんなこんなで、リーダーとメンターとの関係はあまりよくないです。

 

仕事のやり方に不明点や不満があるとすぐに言う性格をしている私は、彼らにとっては面倒な部下だろうなと思いますが、私は至極真っ当な理由で怒っているので、きちんと受け止めて今後にいかしてほしいなというのが、私の思いです。

 

私はもしかすると転職するかもしれませんが、これから新しい人が入社することもあると思うので、その人たちには、私にしたような対応を絶対しないでほしい、という思いも込めて、きちんと彼らには伝えていかないといけないなと思います。

 

会社や上司に期待をしすぎるのもよくないですが、言わないと何も変わらないのも事実なので、様子を見ながら、言わなきゃいけない場面ではしっかり伝える、ということを、これからどの会社で働いても大切にしていこうと思います。

 

まぁ、言っても変わらない時も多いので、その時はあまり深刻になりすぎず「無理なら、もっと給与が高いところに転職しよう~」ってぐらいの気持ちで、人生の選択肢をいくつか持って、自由に生きていきたいなと思います。これが、適応障害を通して私が学んだ生き方です。

 

みやこ

 

 

6月に読んだ本たち

こんにちは、みやこです。

 

短い梅雨が終わり、真夏日が続いていますね。

この時期になるとマスクをするのが本当につらいです。

 

私は夏が苦手なので、しばらくは涼しい室内で本を読んで過ごす日が増えるかなと思います。

 

さて、6月も終わったので、読んだ本についてまとめていこうと思います。

6月は小説を6冊、漫画を14冊読むことができました。

 

 

小説

『鹿の王 (2巻~4巻)』『鹿の王 水底の橋』上橋菜穂子

先月から読み始めたシリーズで、6月に入ってやっと読み終わりました。

感想については以下でまとめておりますので、気になる方は読んでみてください。

miyakonoblog.hatenablog.com

 

 

きらきらひかる江國香織

アル中で鬱の笑子と、ゲイの睦月のお話。笑子は睦月がゲイであることを知っており、睦月の恋人の紺の存在も認めた上で結婚しています。笑子は睦月のことが好きですが、紺のことも好きで、睦月が紺と別れるなら離婚すると言うくらい。鬱を抱えている笑子は不安定になることが多く、嘘がつけない睦月や彼のやさしさに触れると時々情緒が不安定になり、睦月に強くあたってしまいます。その様子を見て、睦月は自分が笑子を苦しめていることを知ります。でも、笑子は睦月のことが好きなので、彼女の健気な側面を見ると、睦月は自分がそんなにやさしくしてもらえる存在なのだろうかと悩む。2人の結婚に、お互いの両親も介入してきて、子どもはいつ作るのかや、睦月がゲイであることを知るやいなや、この結婚はおかしいと言ったり。笑子は、自分にとってこの結婚は自然なことなのになぜ理解してくれないのだろう、と睦月に語ります。私はこんな形の結婚もあっていいと思います。結婚は2人が決めることなので、2人が悩みながらも納得しているのであれば、周りの人間は介入せず遠くから様子を見守ることが大事なのかなと。好きも、愛も、結婚も、幸せも、いろんな形があって、それが受け入れられる社会になればいいですね。

 

『卵の緒』瀬尾まいこ

瀬尾まいこさんのデビュー作。「卵の緒」と「7's blood」の2つの短編が読めます。2作品とも「家族」がテーマで、「卵の緒」は親子のお話、「7's blood」は父親だけが同じ姉弟のお話です。「卵の緒」の主人公である育生は、母親から一身に愛を受けて大切に育てられていて、読んでいてやさしい気持ちになりましたし、育生たち家族はこれから愛のある家庭を築いていくんだろうな、というあたたかな期待が持てます。反対に「7's blood」は少し悲しい読後感でした。主人公の七子は、父親の愛人の子どもある七生と突然一緒に暮らすことになります。七子は、七生の愛想がよくて気の回る、子どもらしくない態度をはじめは毛嫌いしていましたが、少しずつ心の距離も近づいていき、七子は七生をいとおしいと思うようになります。最後の2人のシーンを読んで、2人で経験したことは消えないし、目に見えない2人のつながりは存在し続けることに、いとおしさを感じます。

 

漫画

カードキャプターさくら(1巻~12巻)』CLAMP

アニメをNetflixで見てから漫画も気になり、1巻から12巻を一気に購入。

感想については以下でまとめておりますので、気になる方は読んでみてください。

miyakonoblog.hatenablog.com

 

『スキップとローファー(7巻)』高松美咲

大好きな漫画の最新刊。7巻から2年生編がスタートし、クラス替えやらドキドキのイベントが。結月のエピソードは心にくるものがありました。美人で恵まれているからこその苦悩。誠との友情も深まってよかったです。そして一番最後のエピソードに関しては、「おい、志摩くん…」となる人が多いでしょうね。どうなることやら。

 

「スキップとローファー」の好きなところについては、以下にまとめてますので、気になる方は読んでみてください。

miyakonoblog.hatenablog.com

 

『休日ジャンクション』真造圭伍

真造圭伍先生の短編集。「休日」をはじめとする7作品が読めます。連載中の「ひらやすみ」から真造圭伍先生の作品に触れたので、テイストの違いに驚きました。「休日」「家猫ぶんちゃんの1年」みたいな悲しさを含んだお話もあれば、「美少女なんて大嫌い」のようにしんどさと少し怖さを含んだ作品もあったり。真造先生の引き出しの多さにびっくりした短編集でした。

 

 

6月は「鹿の王」や「カードキャプターさくら」のようなシリーズものを読めた月でした。久々にファンタジーの世界にどっぷりつかれて楽しかったです。

 

まだまだ積読がたくさんあるので、7月はそれらを読んでいきたいなと思います。

 

みやこ

 

 

私の大好きな漫画

こんにちは、みやこです。

 

今回は私の大好きな漫画「スキップとローファー」について語らせてください。

 

アフタヌーンで連載されている「スキップとローファー」は、高松美咲先生による青春漫画で、現在7巻まで発売されてます。

 

去年から読み始めたのですが、今では一番好きな漫画となり、毎月アフタヌーン本誌でも追うほど。

 

6月22日に7巻が発売&アニメの新情報も公開され、うきうき気分なので、この気持ちのまま、好きなところを語っていきたいなぁと思います。

 

 

※これ以降、漫画の内容に触れてますのでご注意ください。

 

 

あらすじ

石川県の田舎町から、首席で東京の進学校に入学した岩倉美津未ちゃん。純粋でまっすぐな彼女が、優しいがどこかつかみどころのない志摩くんとの出会いに始まり、クラスメイトたちとの高校生活、友情、恋を謳歌するお話です。

 

ここが好きポイント① 魅力的なキャラクター

「スキップとローファー」には魅力的なキャラクターがたくさんいるのですが、今回はメインの5人について書いていこうかなと思います。

 

岩倉 美津未

石川から東京の進学校に首席入学した女の子。純粋でまじめでまっすぐな性格をしていますが、死ぬまでの人生設計をこの年齢で考えちゃったりする少し変わった一面や、入学式当日に迷って遅刻したりとちょっとぬけてるところもある子。なんかこう、ちょっとちびまる子ちゃんを彷彿とさせる見た目をしているキャラクターです。

 

志摩 聡介

イケメンでやさしくて人付き合いも上手な男の子。みつみの友達1号です。男友達も女友達も多いですが、一歩ひいて聞き役になることが多く、踏み込まれることは好きではありません。まじめでまっすぐなみつみと違って、時々気分で学校を休んだり遅刻をしたりと、つかみどころがない子です。まじめに考えすぎないで楽しんだ方がいいじゃない、っていう考え方をする子で、高校生にしては達観してるなぁという印象。

 

江頭 ミカ

世渡り上手な女の子。でも、人を選んで関係を築いたり、変わり者のみつみにはじめは意地悪な態度をとったりすることも。でもそんな態度をとってしまうのは、小学生の頃に少しいじめられた経験があるから。その頃の自分を変えたいと思って今の自分を作った努力の子です。登場人物の中で、一番等身大の女子高生なのではないかなと思います。

 

村重 結月

クラス一番の美人で、帰国子女で裕福な家庭で育った女の子。少しクールな印象のある子ですが、志摩くんと遊ぶ口実に利用されたみつみを気にかけて声をかけ、みつみと仲良くなります。実は、中学時代に人間関係でいろいろあったためにツンとした態度を取っていただけで、友達想いのやさしい子。

 

久留米 誠

目立つことは好まない静かな女の子。ギャルとかチャラ男みたいな、いわゆる陽キャに苦手意識がある。まじめな人が多そうっていうイメージで生徒会に入るかどうかを考えていた時にみつみと出会い、帰りにカフェに一緒に行ったことで、みつみと仲良くなります。美人の結月に苦手意識がありましたが、物語が進むにつれて、結月と一番仲良くなります。

 

他にも、みつみと同居している叔母(生物学的には叔父)のナオちゃんとか、みつみがあこがれる高嶺先輩とか、演劇部の兼近先輩とか、魅力的なキャラクターはたくさんいるのですが、語りきれない…!

 

ここが好きポイント② リアルな心理描写

高松美咲先生は本当に登場人物たちの心情の描き方が丁寧です。主人公のみつみの心情の描き方も好きですが、私はミカちゃんが一番好きです。

小学生の頃に仲間外れにされた過去があり、中学からダイエットして、おしゃれや美容を勉強して、キラキラした女の子たちの輪に入った努力の子。でも、ありのままで志摩くんと仲良くなったみつみを羨ましいと思っている。努力家なのに自身がなくて傷つきたくないところが等身大の高校生らしさを感じて好きです。

みつみに意地悪な態度を取ってしまうけれど、自分もいじめらた側のため、意地悪な態度をとった後に自分の心の醜さもちゃんと理解している。結月のように美人でもなければ、みつみのように純粋でまっすぐでもない自分を誰が選んでくれるんだろう、っていうミカちゃんの気持ちは何度読んでもつらい…ってなります。でも、その後、みつみに努力家であることを褒められて、がんばろうって思うのがかわいくて応援したくなる子です。

 

ここが好きポイント③ 人間関係の描写

登場人物同士の関係の描き方も大好きで、特に志摩くんとみつみの関係性が好きです。

まじめでまっすぐなみつみと、マイペースでつかみどころのない志摩くん。真反対に見える2人ですが、お互いに影響を与え合う関係性がすごくいい。

幼少期に演技の道を諦めてしまった自分を引きずってどこか自信がない志摩くんに、何か志摩くんにがんばりたいものができたら、結果はどうなってもおいしいもの食べようね、って言うみつみの純粋なやさしさは志摩くんの背中を押したやろうなと思います。

話し合いに意味を感じず、話し合ってもダメなときはダメだと思っている志摩くんが、みつみが一生懸命に思ったことを話す姿を見て、自分の家庭の事情とか自分の考えを話すのもいいなぁと思います。これをきっかけに、話し合うことの大切さとかを知ってくれると嬉しいな。

文化祭では、いろいろ仕事を抱えすぎてうまくいかないことを落ち込むみつみを、挫折した昔の自分と重ね合わせて心配する志摩くん。みつみちゃんはみつみちゃんらしくいてほしい、自分みたいに悲しまないでほしいと願い、クラス演劇の踊りのシーンの真似事を一緒にして励まします。立ち直ったみつみを見て、嬉しそうに安堵の表情を見せる志摩くんのシーンは何度読んでも好きです。

 

 

読みながら幾度となく心臓をギュっとされ、読んだ後に何度も反芻してしまう。「スキップとローファー」はそんな漫画です。

 

人の心って分からないけど、分からないなりに話してみたり、歩み寄ったりするからこそ、そこに関係が生まれるとすごく愛しいんだろうなと思います。

 

アニメ化も決定しており、7巻発売とあわせてアニメの映像も初公開されました。原作リスペクトの作画と、声つきで動くみつみと志摩くんが見れて、アニメがより一層楽しみになりました。

 

みやこ

 

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上橋菜穂子さんの「鹿の王」を読んで

こんにちは、みやこです。

 

先月から読みはじめた上橋菜穂子さんの「鹿の王」を読み終えました。

久々の長編ファンタジー小説でしたが、面白くて一気読み。

 

※これ以降、小説の内容に触れておりますのでご注意ください。

 

本作は2015年の本屋大賞受賞作品で、2021年にアニメ映画化もしている人気シリーズです。

 

上橋菜穂子さんは「守り人」シリーズや「獣の奏者」で有名なファンタジー作家さんですが、私は「鹿の王」で初めて上橋さんの作品に触れました。

 

上橋さんが文化人類学者ということもあって、民族同士の関係性や歴史などの作り込みが丁寧で、1巻からその世界観にのめり込みました。情報量が多くて読み応えのあるお話で、上橋さんの情報収集力と、それを物語に分かりやすく組み込む表現力に圧倒されました。

 

このお話には主人公が2人いるのですが、1人は<独角>の元リーダーで東乎瑠軍に敗れたために奴隷として岩塩鉱で働くヴァン。もう1人は、今はなきオタワル王国の末裔で若くて才能のある医術師のホッサル

 

謎の病<黒狼熱>に罹らなかったヴァンと、<黒狼熱>の治療法を探すホッサルの視点が切り替わりながらお話が進んでいきます。

 

ヴァンがメインの主人公ではあるのですが、私はホッサル視点のお話が興味深かったです。彼は物語を通して<黒狼熱>の治療法を探しながら、医療とはどうあるべきなのか、ということを考え続けます。彼や他の医術師の考えに触れることで、私自身も今では受けられることが当たり前になっている医療の在り方について考えるきっかけになりました。

 

ホッサルは今はなきオタワル王国の末裔です。オタワル人は医術や土木技術に優れており、豊かな生活を送っていたのですが、謎の病が流行したことで多くの人が亡くなり衰退してしまいます。疫病の被害を受けなかったアカファ地方の都市に王都を移してアカファに統治権を譲り、オタワルの貴人たちは山々に囲まれた<オタワル聖領>を築いて医術などの技術を磨いていました。

 

特に、オタワル医術は大変優れており、ホッサルと祖父のリムエッルが、アカファを征服した東乎瑠帝国の皇帝の妃を病から救ったことで、オタワル医術は東乎瑠内でも重宝されるようになります。

 

しかし、東乎瑠帝国では清心教医術が主流です。清心教医術は名前の通り宗教が大きく関わっており、動物から作り出された薬などを身体に入れると穢れてしまい、死後安らかに過ごすことができないと考えられています。身体に穢れを入れるくらいなら、治らない病は諦めて、安らかにあの世へ行けるように魂を救うことを主としています。

 

治療法が存在しているのに、助かる命を見捨ててしまうことをホッサルは理解できません。しかし、清心教医術の考え方で救われる人たちもいます。

 

物語の中で、清心教の祭司医が<黒狼熱>で亡くなった東乎瑠人の家族に語りかけるシーンがあるのですが、祭司医は、亡くなった人の魂は救われた、と彼らに語り、それを聞いた家族は泣きながら安堵の表情を見せます。

 

このシーンを読んで、私たちの世界でも、国や民族や宗教によって医療の考え方も違い、何を正解と思うかは人それぞれなのだな、と思いました。

 

例えば、ロシアでは運命論という考え方があるようで、病気などで死ぬのは1つの運命のため、人工的なワクチンを身体に入れるくらいならコロナに罹った方がマシだと思う人もいるようです。この考え方は東乎瑠帝国の清心教医術と似ているな、と思いました。

 

「鹿の王」のその後のストーリーである「鹿の王 水底の橋」では、清心教医術とオタワル医術についてメインで描かれています。

 

物語の終わりに、ホッサルはオタワル医術を究めることを決意し、ホッサルの助手で恋人のミラルは清心教医術について学ぶことを決意します。

 

清心教医術では、オタワル医術で助かる命でも、穢れるのを避けるために命は諦めて魂を救うことを優先する。国や民族などによって考え方は違うので、いろいろな考え方を受け入れる必要はあるのですが、私はホッサルと同じようにその考え方に受け入れがたさを感じました。

 

しかし、受け入れず、これが正しいと考えを押し付けても何も変わりません。なので、ミラルのように両方の医術を受け入れて、よりよい方法を模索することが、あるべき「医療」の姿なのかもしれないなと思いました。

 

「病気は神と関係ないから結びつけるのは危険ではないか?」と読みながら思いましたが、もともとの医療の発端は呪術だと思うと、切り話すのも難しいのかもしれないですね。やはり、どちらかが正しいとするのではなく、ミラルのような存在がよりよい未来を切り開いていくのかなと思います。

 

「鹿の王」を読む前は「医療は人の命を助けるもの」でそれが当たり前という認識しかありませんでした。

 

物語を通して「医療」のいろんな考え方を教えてくれた上橋さんに感謝です。

 

 

みやこ