みやこの日記

日々感じたことや、好きなことについて

5月に読んだ本たち

こんにちは、みやこです。

 

気温も上がってきて夏が近づいてきましたね。

 

5月は小説を4冊、漫画を1冊読んだので、簡単に感想をまとめていこうと思います。

(少し作品の内容に触れております。)

 

 

【小説】

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

2019年の本屋大賞に選ばれた小説で、2021年に映画化がされましたね。親が4回も変わっている高校生の優子と、優子の4人目の親である森宮さんが親子関係を築いていくお話。もし、私が優子と同じ境遇なら不便さを感じると思うけれど、優子はそれぞれの親から愛情を注がれたおかげでまっすぐに育ち、こんな高校生いる?と思うくらい達観しています。友達とギスギスしても思いつめず、時間が解決するだろうと周りが落ち着くのを待っている。でも、親である森宮さんとぎこちない雰囲気になると勉強にも手がつかなくなります。父親らしく振舞おうとする森宮さん、そんな彼を見て娘らしくしようとする優子のもどかしい関係が良かったです。血がつながっていなくても、いろんな形の愛があることを教えてくれる作品でした。結婚することや親になることは大きな決断であり責任が伴うから、とてもじゃないけど私には無理じゃないかなと、最近思ったりしていましたが、親になることは未来が二倍以上になることだよ、と書かれていて、もし親になることがあれば、子どもに責任を持つことはもちろん、自分と子どもの未来を楽しめるようになりたいと思いました。

 

『モモ』ミヒャエル・エンデ

ドイツの人気児童文学。子ども向けだとあなどってはいけない作品でした。円形劇場跡に住む浮浪児であるモモが、時間泥棒たちから皆の時間を取り戻すお話。「時間」がテーマのこの小説は、時間に追われ、どんどん便利になっていく現代社会への問いかけをしていると感じました。子どもの頃は時間なんて気にせず好きなことをして過ごしていましたが、大人になるにつれて、いかに時間が節約ができるか、いかに早くできるか、時間がもったいない、のようなことばかり考えることが増えます。まさに、この小説で時間泥棒に時間を奪われた人たちそのものだなと思いました。自分の時間はいつか終わりを迎えますが、せかせか過ごしても「今」という時間はもう二度と来きません。そう考えると、時間を節約するという考え方も良いと思いますが、たまには深呼吸して今しかない時間を楽しみたいと思います。

 

『アーモンド』ソン・ウォンピョン

先天的に偏桃体(アーモンド)が小さいため、感情が乏しく、人の感情が分からない少年ユンジェが主人公のお話。自分の母と祖母が通り魔に襲われている様子を見ても何も感じず、ただ立って眺めているだけだった彼は周りから「怪物」と呼ばれています。そんな彼が、高校でもう1人の「怪物」少年ゴニと出会います。攻撃的な性格をしているゴニと関わる中で、ユンジェは少しずつ感情を学んでいきます。反対に、ゴニは「怖い」という感情がないユンジェに憧れを抱いていきます。正反対の2人がお互いに影響を与えていく構図はすごくよかったです。個人的にウッとなったのは、人の気持ちが分からないユンジェが、周りの人たちの「共感」する姿勢について疑問に思うシーン。母と祖母が通り魔に襲われても誰も助けてくれなかったので、感じても行動せず、共感すると言いながら簡単に忘れる人たちの「共感」は本物ではなく、僕はそんなふうに生きたくないと語ります。私の「共感」の姿勢も、彼から見ると本物ではないのかもとギクリとしました。作者さんがもともと映画脚本家ということもあり、情景描写が丁寧。感情の乏しいユンジェ視点で物語が進むので、感情の描写はほぼなく、彼の見たままが描かれているところも特徴です。競争が厳しい韓国で生まれた「共感」について描いた本作は、韓国にとどまらず、世界中に大きな問いかけをしているなと思いました。

 

『鹿の王 1』上橋菜穂子

2015年に本屋大賞に選ばれた小説。長編ファンタジー小説を読むのは久しぶりですが、1巻から面白かったです。<独角>の頭で、東乎瑠(ツオル)軍に敗れたために岩塩鉱で奴隷として働くヴァンと、今はなきオタワル王国の末裔で、若き天才医術師として謎の病の治療法を探すホッサルの2人が主人公。登場人物が多く、国同士の関係や歴史も少しややこしいので、序盤は理解するのに時間がかかりましたが、後半になればなるほど支配関係などが面白くて、すぐに読み終わりました。国同士の関係がこれからどうなっていくのか、病に罹らなかったヴァンと治療法を探すホッサルがこれからどのように出会って影響を与えていくのか楽しみです。

 

【漫画】

『ブルーピリオド(12巻)』山口つばさ

八虎の藝大2年生編のスタート。八虎は2年生になり、大学で美術を学ぶことの意義について考えはじめます。自分で納得いくものを描いても、教授に評価してもらえない中、反権威主義の美術集団<ノーマークス>と出会って、八虎は影響されていく。努力家でいろんなものをすぐに吸収するのは八虎の長所ですが、影響されやすいところが少し心配でもあり、この先の展開が不安です。

 

 

6月は「鹿の王」の続きを読むのが楽しみです。

大好きな「スキップとローファー」の最新刊の発売月でもあるので、これもまた楽しみ。

 

みやこ